2022.07.13 up date

STAND Day9レポート!はじまり商店街 × STAND 続)ローカルに友だちをつくろう!in茨城! 〜STANDプロジェクトファイナリストと公開作戦会議〜

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プログラム最終日は、株式会社はじまり商店街さんとタッグを組み、先日の最終プレゼンピッチでファイナリストに選ばれた5名と一般参加者がアイディアブレストをする『公開作戦会議』を実施。(オンライン)
前半はファイナリスト5名によるプレゼンと参加者からの質問タイム。後半の公開作戦会議では、3つのテーマについて参加者とアイディアブレストを行いました。

0.概要

<ファシリテーター>

▼柴田大輔さん
株式会社はじまり商店街 共同代表取締役
株式会社OUR FAVORITECAPITAL 取締役
1988年生まれ、秋田県出身。東京の家具メーカーで働くも、暮らしに違和感を感じ、鎌倉に移住。鎌倉を拠点にシェアハウスやゲストハウスを運営。他にもカフェ・バル・家具屋に関わりながら、街のコミュニティづくりに参画。 現在は、株式会社はじまり商店街の代表として「はじまりを、はじめる」をコンセプトに、まちづくり・場の賑わいづくり・コミュニティ支援などを行う。

<ゲスト>

新妻幹生さん
茨城発信力強化プロジェクト IBAAPI(イバアピ)】 
①クリエイター志望者と②発信力不足の事業者や個人をつなぐマッチングサービス。①育成の一環で、実際に②を題材とした発信をし、県内の発信力強化を図る。 

阿部深雪さん
【banya base】
茨城県常陸太田市、鯨ヶ丘と呼ばれる旧市街地にある住まなくなって久しい、眺めの良い実家に新しい役割をつくるプロジェクト。
https://m.facebook.com/banyabase/

 ▼平間一輝さん
【いばらきワーケーション】
“働く”と”遊び“を掛け合わせることができるワーケーションを通して、地域の暮らしを感じる「観光以上移住未満の暮らし体験」を届けるプロジェクト。
https://www.facebook.com/IbarakiWorkation/?ref=page_internal

葦原亜由美さん
【OURoom】
 
二地域居住という「いつもの居場所がふたつある暮らし方」をコンセプトに、新しいライフスタイルを大洗で提案・実践するプロジェクトです。 二地域居住における相談~居住~交流までをトータルサポートします。
https://www.ouroom-oarai.com/

 ▼篠崎桃子さん
【ゲストハウス編湊・立ちより居酒屋まんま】
立ちより居酒屋まんま:そのまんまの自分で立ちよれる居場所
ゲストハウス編湊:人が集まり、人と人とを編んでいく。茨城の食の恵みなどを体験イベントを開催し、旅の目的を作り、茨城の魅力を知っていただく。茨城の関係人口を増やす。
https://www.facebook.com/aminato.gh/

<日時>
3月5日(土)13:00~16:00 @zoomウェビナー

1.ファイナリストによるプレゼン!

新妻幹生さん(NEW IBARAKI賞)
茨城発信力強化プロジェクト IBAAPI(イバアピ)】

茨城県北茨城市出身の新妻さん。企画営業や経営企画の仕事をされていましたが、「これからは地に足をつけて地元に貢献したい」との想いで、2021年に茨城県にUターン転職。現在は、日立市内の学園の広報担当として活躍されています。
「誰もが自分のやっていることや想いを発信する文化ができれば、チャレンジや応援がしやすい、あたたかい街になるはず。根拠はないけれどずっと思っていたことでした」と新妻さん。

STAND最終プレゼンピッチ後、内省をしていく中で、「自分自身も発信の第一線に立ちながら、クリエイターと企業をつなぐ、プロデューサーのような役割になりたい」との気づきがあったと言います。これからの新妻さんの動きに注目です!

阿部深雪さん(STAND賞)
【banya base】

茨城県常陸太田市出身の阿部さん。栃木県宇都宮市でランドセルを作る仕事とアウトドアガイドをされていました。
「常陸太田市にある実家、空き家になっているがどうしよう?自分のルーツでもある実家、さらにこれだけ眺めのいい場所なのだから、壊すという選択肢は辞めよう。場所を開こう!」と動き出したそう。2022年1月には常陸太田市に移住し、地域おこし協力隊として活動されています。

「お手伝いしてくれる方大募集!必ずここから化かすぞ!の気持ちでやっています!プロジェクト初期から関われるのはおもしろいと思います!」と阿部さん。banya base、関わりしろがたくさんありそうですね!

▼平間一輝さん(STAND賞)
【いばらきワーケーション】

茨城県大洗町出身の平間さん。大学で観光マーケティングを専攻されており、学生時代から観光に興味があったといいます。2020年にUターン転職し、現在は大洗町の観光コンシェルジュのお仕事をされています。

いばらきワーケーションは、「朝日のある暮らし」「海のある暮らし」「そこでしか食べられない地元料理」「地域に暮らす温かい人たち」といった、「”茨城県にある小さな町のありのままの暮らし”をひとつひとつ丁寧に伝えていきたい」との想いをカタチにしたものだと平間さん。現在2名のメンバーとともにプロジェクトを進めています(平間さん/大洗町担当)、大越さん/水戸市担当)、戸板さん/ひたちなか市担当)。
3月の2週目、3週目に開催する「いばらきワーケーション Campagain 2week」では、たくさんの人や施設を巻き込んでおり、想いの連鎖が伺えます。

▼篠崎桃子さん(はじまり商店街賞)
【ゲストハウス編湊・立ちより居酒屋まんま】

東京から茨城県に移住し、居酒屋を経営されていた篠崎さん。コロナ禍で事業形態を移動式居酒屋に変えて活動されています。2021年5月にゲストハウス編湊の店長に就任し、「泊まれる居酒屋」イベントも開催。他にも、WEBクリエイター、地域コーディネーター、企画プロモーションサポートなど、人の想いをカタチにするお仕事をされています。
「やりたいことがたくさんあり、ちらばっていた」と篠崎さん。STANDで「茨城の豊富な食材を旬なうちに必要な分だけ地域で消費する、健康的で理想的な食の消費のあり方を作っていけないか?」と、想いが整理できたと言います。

3月はSTANDメンバーとのコラボイベントもいくつか開催するとのこと。巻き込み、巻き込まれながら、活動を展開していっているようです!

葦原亜由美さん(はじまり商店街賞)
【OURoom】

茨城県水戸市出身の葦原さん。千葉県で暮らしながら、週末は茨城でゆったり過ごすという二地域居住をされていました。コロナ禍でライフスタイルの変化があり、大好きな地元・茨城への移住を決意。2022年3月に家族で移住されました。
その中で、地方移住や二地域居住の壁を感じたと葦原さん。「茨城県での移住や二地域居住のハードルを下げる手助けがしたい」と思い、プロジェクトを始めたと言います。

現在、月額8000円の別荘サブスク、2022年4月頃プレオープンに向けて、輸送用コンテナをリノベーションしたような、大人の秘密基地を作っているそうです!

2.参加者も一緒に公開作戦会議!

ブレイクアウトルームに分かれ、3つのテーマについてアイディアブレストを実施。ブレスト時間は1テーマ20分。各ルームの割り振りは、プロジェクトオーナー1~2名、ファシリテーター(事務局)1~2名、参加者7~10名。1テーマごとにメンバーをシャッフルしました。

▼テーマ1:プロジェクトの認知度をあげるには?

<Aグループ(新妻さん・阿部さん)>
・媒体を増やす。→動画なのか、上なのか、SNSなのか、HPを作るのか、媒体が多い方が人を惹き込める。
・発信したいクリエイター人と発信してほしい人のマッチングが大事。クリエイターの卵を見つけることも大事。

<Bグループ(平間さん・葦原さん)>
・狙ってるターゲットにどう届けるか?→コンテンツ作りが大切。コンテンツを体験したいというファンをつくり、そこから拡散していくほうが効率的なのではないか。

<Cグループ(篠崎さん)>
・ローカルは口コミのほうが認知力がある。ローカルは顔が見える距離でのつながりが大事なので、地域の人が集まる場に行くのも良いのではないか。

▼テーマ2:体験価値を上げるには?

<Aグループ(新妻さん・葦原さん)>
・参加者と主催者がつながるだけでなく、参加者同士がつながるきっかけが持てると良いのでは?
・一過性のものではなく、日常に落とし込めるようなものがあるとリピートしたくなる。
・地域のことや、場、参加者の多様性などをうまく翻訳してくれるコーディネーターのような存在がいると咀嚼しやすくなり、体験価値が上がるのでは?

<Bグループ(平間さん・篠崎さん)>
・体験価値の本質は?→また行ってみたい、もっと滞在したいという状況を作ること。
・地域の暮らしを感じる=人と会う環境を作っていくことが大切なのではないか。→人と関係性の見える化。人と場所が分かる魅力紹介マップなど。
・持ち帰ることができるものがあると良いのではないか?

<Cグループ(阿部さん)>
・ここにしかないものをいかに提供できるか?
・banya baceの場合は、水が多い、井戸がある、景色がいい、クラフトと相性がいいなど。→旅してくれるシェフ、夜景を見ながらディナーなど良いのではないか。

▼テーマ3:プロジェクトの関係人口を増やすには?

<Aグループ(新妻さん・篠崎さん)>
・茨城に来て気づく魅力がたくさんある→来るきっかけを作ることが大事。
・関わりやすい関わりしろを作る→どんなレベルの人でも関われるよう、関わりしろのグラデーションがあるといい。
・関わる人を発掘して育てる。自己実現と関わりしろを結びつけるとメリットを感じてコミットしていけるのではないか。

<Bグループ(阿部さん・葦原さん)>
・伝え方が大事→プロジェクトオーナーの想いややりたいことに共感してくれるところに届くような伝え方。
・動画をうまく使った発信→ライブ配信などで参加者とコミュニケーションをとる。
・SNSのメンションでつながりの見える化をする。
・関係人口との濃さをどう深めていくか→距離感と頻度が重要になるのではないか。

<Cグループ(平間さん)>
・いばらきワーケーションに参加してもらう人を増やす。
・仲間を募集する際にワーケーションという言葉を使わなくてもいいのでは?→慣れない横文字を無理に使わず、想いや内容だけでも共感してくれる人がいるはず。
・「茨城軸」「ワーケーション軸」に分けてコアメンバーを募集するのもアリ。

3.はじまり商店街 柴田さん×STANDファイナリスト5名によるアフタートーク

STANDスペシャルサポーターとして伴走してくださった、株式会社はじまり商店街の柴田大輔さんと、STANDファイナリスト5名によるアフタートークを実施。

▼話題1:本イベントの感想

新妻さん:最終プレゼンピッチとはまた違う、いい意味でゆるい雰囲気で、コアな想いやテンションが表れていて、全員”らしい”プレゼンだったように感じた。ブレイクアウトで盛り上がった。難しいテーマながらこれだけ意見が出てありがたかった。

阿部さん:具体的な話ができたこと、みなさんがどう動いているのも見えたこと、具現化していくにはどうしたらいいんだろうという部分が話せたという点が、すごくおもしろかったです。

平間さん:今までは抽象的な話しかしてきませんでしたが、ユーザーに近い方から話を聞き、これから具体的に何をするのかが見えてきてよかったです。自分が忘れていたことを思い出させてくれる場面もあり、ありがたかったです。

篠崎さん:自分の中で深堀りしてアウトプットすると、その分返ってくるものも増えてくるなと感じている。想いのある方がつながっているSTANDというつながりがいいなと思い、今日の場はとてもありがたかった。

葦原さん:プライベートも忙しい時期、STANDで出会えたメンバーに励まされた。今日参加してくださった方々の言葉が嬉しかった。客観的に見ていただいたときに、自分が受け止めなければなという言葉が響き、やるぞ!という元気をいただいた。

▼話題2:次年度STANDをやるとしたら、STANDに求めることは?

篠崎さん:内に秘めた想いを持っている人を取りこぼさないようにできたらいいな。想いがちらかっていた私でも形になっていった。私みたいな人でも挑戦できる。

新妻さん:STANDが登竜門だと思う人が増えたらいいなと思う。社会への期待として、実地体験含めてリアルでSTANDのプログラムができたらいいな。今はどうかかわれるか分からないけど後々関わりたいという方が、関わりしろを持ち続けられる工夫(今日のような公開イベントなどを継続)。STAND1期2期3期とOBOGのつながりができてきたらいいな。

阿部さん:裾の広さがSTANDの良いところ。1年で終わらず、層が厚くなりコミュニティができていくと、チャレンジしやすい環境が整っていくのではないか。フォローアップのようなものがあったら素敵だと思う。

葦原さん:私たちがSTANDで取り組んでいる、自分の想いを形にしていく姿、仕事のあり方、自分で考えて動く姿を、地元の中高生や大学生に届けられたら、茨城の未来を担っていく子供たちのためにもなるのでは。

平間さん:月1回リアルで飲み交わせる場が欲しい!

4.最後に

今回ご参加くださったのは、すでに地域と関わってらっしゃる方や、地域との関わり方を模索している方、プロジェクトのファンの方など。それぞれの視点から、各プロジェクトへのアイディアをくださいました。客観的な視点からの言葉は、STAND関係者だけでのブレストとはまた違う学びや気づきの多い時間となりました。
想いやストーリーが盛り込まれたプロジェクトオーナーのプレゼンも、心に響くものがありました。想いでつながる人と人、人と地域…そんな連鎖がどんどん起きてくるといいなと思いました。

STAND2021、プログラムはこれにて終了です。応援してくださったみなさま、ありがとうございました!!プログラムは終わりですが、各プロジェクトはここから。これからも、ファンとして、サポーターとして、見守り隊として、関わっていただけたら幸いです。

★サポーター募集中!
STANDサポーター制度とは?
◎自分の経験/専門性を活かして、プロジェクトオーナー(参加者)をサポートしたい!
◎気になるチームがあったので自分もメンバーに加わりたい/直接話を聞いてみたい!
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ご応募いただいた後の動きについては、事務局より個別メールにてご連絡いたします。
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★STANDとは?
茨城でチャレンジしたい!という方が、「自らが設定したプロジェクト」のプロトタイプを実践する7ヶ月のプログラムです。
「ローカル」で実践する際に必要な「地域のキーパーソン」とのつながりを得たり、「事業の作り方」を学んだりしつつ、県内外の先輩プレイヤーからのサポート受けながら実践することができるのが特徴です。