2020.
7.16水
移住の前のプロジェクト参加?地域への関わり方を探ろう。STAND TOKYO
今回のSTAND TOKYOのテーマは『地域への関わり方を探ろう』です。茨城と京都という、まったく異なるエリアで、移住誘致の取り組みに携わるお二人と一緒に、地域との関わり方を他視点で見ていきました。
概要
▼茨城ゲスト:増田亜斗夢さん
株式会社リビタ チーフコンサルタント。シェアスペース等の運営業務やコンテンツ企画、遊休不動産の活用企画などを地方・都心関わらず行っています。茨城県の移住促進事業のプロジェクトマネージャーも務めており、今回はその一つである「IBARAKI DELTA ACTIONS」についてご紹介頂きます。
▼京都ゲスト:藤本和志さん
株式会社ツナグム/京都移住計画所属。「京都移住計画」や「京都移住コンシェルジュ」として京都ならではの「居職住」のライフスタイルを企画提案し、京都と全国をつなげる活動を行っています。 官民連携やローカルの事業企画が得意。何事も小さくはじめて、好きなことを事業にしていくタイプ。今回は今までの京都での取り組みや見えてきた課題、今後の変化など広くお話頂きます。
▼日時:7月16日(木)20:00~22:00 @ウェビナー
ダイジェスト
当日の様子を短い動画にまとめました。ぜひ、ご覧ください。
レポート
◆IBARAKI DELTA ACTIONS
茨城の関係人口に対する三つのアクションから成るプロジェクト
STAND:茨城の面白い「ひと・しごと」を知るきっかけをつくる
Camp in!:きっかけから実際に茨城に行く体験をつくる
if design project:体験から茨城でのしごとを考える
これら三つのアクションが循環することを目指しているプロジェクトで、
「STAND IBARAKI」と「if design project」は、まさにこれから動き出す取り組みです。
同じ茨城に関するプロジェクトでも、参加してほしい対象の方は異なります。
STAND:やりたいことがすでに決まっている向け!
まずはやりたいことをエントリー。「自分たちの構想が発信される」、「第3者からのヒントがもらえる」、「仲間と出会える」など得られることがたくさん。
if design project:まずは自分のスキルを試したい。これからやりたいことを考えたい人向け!
今回で3期目のプロジェクト。オンラインゼミやフィールドワーク、ワークショップなどを通して地域の課題解決について考えます。豪華メンター陣とのディスカッションの時間も設けられています。
◆京都での取り組み
藤本さんは「とにかく人をつなぐこと」で、京都に興味がある人たちが思い描く、暮らしの実現をサポートをしてきました。
取り組みと課題
現状、京都への移住に興味がある人はたくさんいても、移住決定するのはごく一部。「入り口から出口までたどり着くコンテンツ」がないことが、課題となっています。
移住を検討する人の9割の方が悩むというのが仕事のこと。藤原さんは移住者を企業とマッチングさせるための取り組みも行ってきました。
移住に関わる意識の変化とこれから
今まで地域の受け入れ側は、「みんな来て来て!」
最近は「どういう人に来てほしいか」という問い直しがされるようになってきたとのこと。
行く側の人たちも、ただ行くだけよりも「こういう目的があるからいく」というような、一歩踏み込んだ事前の準備があるとよいかもしれません。
これから地域に関わりたいと思う人たちへ、藤本さんから3つのポイントを頂きました。
コロナ渦で移動がしにくいこともあるので、せっかく地域に足を運ぶ際にはより多くの気づきを得られるようにしたいですね。
Q. 地方に関わるうえで気を付けるべきこと・重要なポイントは?
藤本さん:現地行ってみないと見えない部分がある。
そういった部分がはっきりしていない人は「if design project」のような、何をするのかを一緒に考えてくれる伴走のプロジェクトに参加するのが近道になるのではないかとのこと。
増田さん:地域コーディネーターに出会っておく。
ただ行ってみるのと、その地域の人に紹介されながら見る地域は全然違うそう。地域を良く知る人と関わったり、そういった機会に参加することは大きな意義があるようです。
鈴木さん(ナビゲーター):期限を決めて入ってみる。
最初からコトを起こさないといけないわけではなく、まずは期間を決めて取り組んでみるとよいのではとのこと。
最後に
コロナの影響で都心から地域へ注目が集まっています。でも何から始めたらいいのか、どう始めたらいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。移住が前提でなくても、外の地域にかかわりを持つことが今後大きな資産になってくるかもしれません。本イベントを通して、最初の一歩を踏み出せる人が増えたらうれしいです!