2022.07.13 up date

STAND DAY1 レポート 結城市フィールドワーク(オンライン)~ 結城を学ぶ ~

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プログラム初回は、『結城市フィールドワーク』。
結城市で、人と街を結ぶ『結いプロジェクト』発起人の飯野勝智さんと野口純一さんを講師に、結いプロジェクトメンバーの小池隆夫さんもゲストにお迎えし、10 年にわたるまちづくりのプロセスを学びます。(結城市で実施の予定でしたが、緊急事態宣言発令中のためオンラインに変更して実施しました)

1. 概要

<講師>
▼飯野勝智さん
NIDO一級建築士事務所 代表
茨城県結城市在住。建物だけでなく街全体を建築のフィールドと捉え幅広く活動を展開。2010年人と街を結ぶ「結いプロジェクト」を結成。地域や風土に根ざした暮らしのかたちをシンプルに提案する。2021年一般社団法人MUSUBITOを野口純一氏と設立。 

▼野口純一さん
結城商工会議所 経営指導員
茨城県境町在住。アパレル企業から転職し結城商工会議所へ入所。2010年人と街を結ぶクリエイティブチーム「結いプロジェクト」を結成し、結城を舞台にした様々な活動を通して、代謝に繋がるチャレンジしやすい土壌(街)づくりを行う。2021年一般社団法人MUSUBITOを飯野勝智氏と設立。

<ゲスト>
▼小池隆夫さん

 DIVE 代表/結いプロジェクト メンバー

<日時>
9月4日(土)13:00~17:30 @zoomウェビナー

当日の様子をレポート!

▼『結いプロジェクト』とは?

結城市を舞台に、人と人の出逢い、場所やモノの出逢いなど、縁を結んで街の代謝につながる活動を展開するクリエイティブチーム。
個の価値観で“主体的”に動ける人/自らチャレンジする人を増やしたい。そのために、土壌づくりをすべく、先駆的に実践するチームとして2010年に結成。
地域を巻き込みながら継続的なソフト事業を展開し、地域の魅力を再発見し、新しい価値観を提案している。

▼ローカルマーケット創りのための取り組み『結い市』『結いのおと』

・街全体を活用したマルシェイベント『結い市』
・街を巡るライブサーキット型の音楽イベント『結のおと』

ローカルマーケットを通し、『お試し出店→商いのチャレンジの機会、建物オーナー→利活用の提案(意識改革)』を続けてきた結果、個の価値観で“主体的”に動ける人/自らチャレンジする人を受け入れられる”土壌”へと変化。

▼街のハブとなるような場づくり『yuinowa』

自分たちが場所を持ち、ハブになるような場を作っていこうと、2017年にオープン。
結いプロジェクトの拠点としてだけでなく、チャレンジキッチンとなるカフェスペース、仕事の場所となるコワーキングスペース、シェアオフィスを併設。

▼結いプロジェクトの母体となる会社『MUSUBITO』を設立
「結ぶ人」としての役割を見つめ直し、より明確に、より発信力をもって活動を継続していく目的で、2021年春に、飯野さんと野口さんが『(一社)MUSUBITO』を設立。今後、結いプロジェクトの活動は、MUSUBITOが母体となって運営していく。

▼オンライン フィールドワーク

結城市と中継でつなぎ、結いプロジェクトと関わりの深いお店の方からお話を伺いました。

◎きもの実験室 rico lab

結城紬の織子として活動されている店主が経営する、結城紬のお店。個人や企業からのオーダーに応じて機を織っている。店舗では着物のレンタル、機織りや和裁の教室を開催。結い市には第一回目から出店。

◎FLOUR BASE 105

栃木県産小麦のマフィンや焼菓子を販売。暑い時期は、野菜や果物を使った手作りシロップのかき氷も提供。
結い市出店をきっかけに結城が好きになり、結城に店舗を構えた。

◎秋葉糀味噌醸造株式会社

天然醸造にこだわり昔ながらの製法で味噌を醸造販売。また、毎年11月から3月まで北関東を中心に出張味噌教室を開催。若い人とのコラボや、協業を認めて快く受け入れてくれている。

最後に

講座の最後に飯野さんからこんなお話が。

「今日はたくさんかっこよく見せてきましたが、この10年、泥臭かったり、悩みながら次のことを考えてひたすらやってきた、というのが本音。それをその都度立ち返り、自分たちで修正したり議論したりしながら進めてきたので、スタートの気持ちはとても大事」と。

これからプロジェクトを始めようとしている今、「なぜやるのか?」をはじめ、自分への問いが生まれる時間となりました。

★STANDとは?

茨城でチャレンジしたい!という方が、「自らが設定したプロジェクト」のプロトタイプを実践する7ヶ月のプログラムです。「ローカル」で実践する際に必要な「地域のキーパーソン」とのつながりを得たり、「事業の作り方」を学んだりしつつ、県内外の先輩プレイヤーからのサポート受けながら実践することができるのが特徴です。最終的には共に実践した仲間との公開プレゼンを実施します。
https://standibaraki.jp/